- どのくらい練習したらコースデビューできるのか
- どんな練習が必要なのかわからない
- 初心者だけでコースに行ってもいいの?
本格的にゴルフをはじめようとした時にこんなことを思った人は多いと思います。まわりにゴルフをしている人がいなければこれらに関する情報は自分でで探さないといけませんが、なかなか大変です。
ネット上でもゴルフのコースデビューに関する質問に関する質問も結構見かけますが、質問者の問いに的確に答えているものは少なく、厳しい回答が多く、中にはバッサリと質問者を切り捨てるようなものもあり、初心者にとってほしい回答がほとんどないのではないかと思われるのが現状です。
そういうわけで、私のこれまでの経験と、私の身近にいたゴルフを新たにはじめた友人たちの行動の実績からこれらの疑問にを解説していきたいと思います。
コースデビューをゴールとして、それまでに準備することを順を追って説明していきます。
ゴルフデビュー準備の3ステップ
コースデビュー準備は3段階に分かれます。この順で準備していくと、計画的にゴルフコースデビューができます。
- 体験する
- 練習する
- コースデビュー準備
「体験する」の目的は、ゴルフを楽しめるか事前に確かめることにあります。「練習する」の目的は、ゴルフクラブとボールの扱いになれることで、「コースデビュー準備」はコースに出るときに注意しておきたいことを事前に知っておくことに目的があります。
ゴルフを全くやった事がない人が、本コースでどんな感じにゴルフをするか想像するのは難しいと思います。そのためにも、順を追って準備していく事が大切になります。
例えば、全く自転車に乗った事がない子どもがいきなり自転車に乗れないとの似たようなものです。補助輪から誰かに支えてもらって、そして一人で運転できるようになる。こんなイメージでゴルフコースデビューまでを準備していきたいと思います。
一見難しそうに見えるコースデビューも、ステップが明らかになれば先が見え準備しやすくなります。
いきなりコースデビューした場合
3つのステップを飛ばして、いきなりコースデビューした場合、最悪ゴルフが嫌いになるかもしれません。ゴルフの楽しさより「きつかった」「面白くなかった」という感想が先行する可能性が高くなるからです。いくつか具体例を挙げて紹介します。
ゴルフ未体験または練習なしでコースデビューした場合
- ゴルフ未体験の場合、本当はゴルフが合わないことにコースで気づく
- 見た目の印象から、「これだったらできそう」「面白そう」と思うかもしれません。しかし、実際にゴルフをしてみたら、「できそう」「楽しそう」という印象は勘違いだったということもあり得ます。
ゴルフコースは一回スタートするとホールアウトするまで休憩時間をはさんで6〜7時間ほどかかります。この間「楽しくない」ゴルフにずっと付き合わなければなりません。つまらなく退屈な1日を過ごすことになる可能性があります。
- 練習なしでコースに出たら、自分は疲れて他人に迷惑をかける
- 練習なしでボールを常にうまく打てる人はほぼいません。多くの場合、空振り、地面を打つ、ボールが前に進まない、当たってもボールは左右に曲がるなどのトラブルショットが続くと思います。山や谷に落ちたボールを探す時間も増え、疲れてしまいます。
時間がかかりすぎると、ゴルフコース管理人に注意をされたり、後ろの組から文句を言われたりすることもあります。自分も他人も不愉快な思いをする事が起き、みんなゴルフが楽しくなくなります。
練習をしすぎた場合
逆に万全を期すために練習を続けるあまり、コースデビューのタイミングを逃した場合、練習のプロになる可能性があります。これは、何事にも完璧を求める人に多いかもしれません。
練習はゴルフの上達には必須のもので切っても切り離せません。シングルゴルファーやプロゴルファーも、常に練習を続けその過程で新たな課題が見つかり、より良いスコアを目指しています。
初心者のうちは課題が満載です。探し始めたらきりがありません。上達したら上達したで新たな課題が見つかりますので、無限地獄のようなものです。
課題が全て解決してからと考えていては永遠にコースデビューできなくなりますので、ある程度のところでコースデビューする必要があります。コースデビューすることでしかわからない課題も見つかります。
3つのステップ具体例と次へ進む目安
「体験」「練習」「コースデビュー準備」の目標と次のステップに進む目安について解説していきます
ステップ1 体験する
目的はゴルフというスポーツが楽しめるか確認します。体験するメリットは、ゴルフが自分に合わない場合、ここでやめてしまう事が可能であるという事です。わからずに道具一式揃えたりすると、その分無駄になりますがそれがこの時点で避けられます。
体験する方法は、ゴルフの打ちっ放しに行ってみる。ゴルフショップで試打してみる。パットゴルフなどのようなアトラクションで体験してみる。などの方法があります。
使うクラブは、なんでもかもいません。ドライバーでも、アイアンでも、パターでも身近にあるもので大丈夫です。ゴルフ練習場では、ドライバーやアイアンが使いやすいでしょう。ゴルフショップでは、パターコーナが試打がしやすいです。
ゴルフ場には誰かと一緒に行ってクラブを貸してもらって打つのがいいと思いますし、貸しクラブを借りるという方法があります。ゴルフショップのパターコーナーは、店員について来ませんので、自分のペースで試打ができます。
この体験で面白いと感じたら、本格的に練習に移っていくと良いと思います。
チェックポイント
1度の体験で面白さを感じなくても、2〜3度は経験してみてください。第一印象がそうでもなくても、回を重ねるとじわじわと面白さを感じてくるかもしれません。
ステップ2 練習する
練習する目的は、コースでゴルフができるようになることです。練習のポイントは2つ「ボールが前に飛ぶようになること」「持っているクラブを一通り使えるようになる」ことです。
練習方法は「自主練習」と「人から習う」があります。
自主練習はゴルフ練習場でボールを打ったり、自宅などで素振りをします。人から習う方法は、ゴルフスクールやプライベートレッスンでインストラクターやコーチから習う事です。現在では、オンラインレッスンを取り入れているスクールなどもあります。
人から習う場合は練習成果を客観的に判断してもらえますが、自主練習の場合は自分で判断することになります。
成果が出るまでの期間の目安としては、練習10回程度または練習開始後3ヶ月ぐらいだと考えておけば良いと思います。これくらい練習すれば、練習のポイントである「ボールを前に飛ばす」「持っているクラブが使えるようになる」はクリアできている頃です。
練習開始後3ヶ月の根拠は、ゴルフの練習を週1回実施した場合、10回練習するのにかかる期間が3ヶ月くらいになります。
ステップ3 コースデビューの準備
目的は、コースデビューに必要な知識を身につけておくことです。ボールや小物を準備する物理的な準備も必要ですが、ここでは最低押さえておくべき知識を身につけることについて準備します。初心者のうちから身につけておきたいポイントは「スロープレー防止です」。
ゴルフは紳士のスポーツとも言われます。自分だけが楽しくても他の人に迷惑をかけまくっては、ゴルファーとしては初心者以下になったしまいます。
ゴルフ場には多くの人がプレーを楽しみに来られます。大勢の人がスムーズに回るため、多くのコースではハーフ(9H)を2時間半くらいで回るようにお願いしています。
初心者のうちは、ボールを山や谷に打ったりする事が多く、ボール探しの時間が長くなりがちです。また、慣れていないとホールアウトした時にグリーン上でスコアを書いたりする方がいます。こういう行為はプレーの時間が長引く原因となり、後ろに大渋滞を起こす原因となります。
そのため、「play first」でスロープレーを防止するというところに意識を置いておきたいところです。
前の人が早くできることをゆっくりして待たされるのはいい気持ちがしませんよね。
3ステップで自信を持ってコースデビューしよう
ゴルフも他の物事同様、準備や練習なしでコースデビューするのは難しいスポーツです。今回、「体験」「練習」「コースデビュー準備」の3ステップで準備する方法を紹介しました。
それぞれのステップの目的、「ゴルフが楽しいと思うか」「ボールが前に飛ぶか」「持っているクラブが使えるか」「スロープレー防止」に沿って計画的に準備すれば、長くても3ヶ月の期間で、スムーズにコースデビューできます。